元禄12年、桑名に住む一軒の油屋さんが紙の上に落ちた糠が油のしみを作ったのを見て糠から油を絞ることを思いつきました。これが日本で始めて米から油を絞り商ったという記録です。
桑名は米油の発祥の地です。
米油は不飽和脂肪酸を多く含む植物性の油でありますが、大豆や菜種には含まない優れた抗酸化物トコフェロールやγーオリザノールなどを持っています。
このため、植物性の油のいいところと酸化安定性といった相反する問題を一気に解決する優れた油です。
米油は、加熱安定性が良く、油酔いを起こさずフライ、天ぷらなどの調理作業にかかれます。また、揚げ鍋への附着物が少なく、片付けにも手間どりません。揚げ物や炒め物と調和する植物油のなかでも、米油は風味も作業性も最適です。