脂肪酸組成に占めるオレイン酸の比率が高いことと、ビタミンEを多く含み、加熱による酸化が起きにくいことが挙げられる。
特に後者については、こめ油が製菓業界で歓迎される理由となっており、
現在、日本で製造されるポテトチップスのほぼ全量がこめ油かこめ油を配合した油で揚げられている。
揚げ物をしている人が気分を悪くする現象を「油酔い」と呼ぶ。
これは油脂を過熱する際に発生するアクロレインという物質の作用であるといわれている。
こめ油はこの油酔い現象が起きにくい油とされている。
また、揚げる作業が終わったあとに、油を鍋から他の容器に移す際などの油のキレが良いともいわれる。
これらの現象もこめ油が加熱による酸化が起こりにくいことと考えられている。
また、こめ油は血中コレステロール分を下げる効果が植物油で最も高いのも特徴のひとつである。